チュン爺のゲームノート

SRPG Studioでのゲーム作成&他の方が作られたゲームへの挑戦

突然ですが、小説です・・・

 ここで突然ですが、この場でチュンが今、書いている小説の
第2回校正
 を行いたいと思います。
「陽葵(ひなた)が見ているもの」
 今回掲載は、その最初の物語、
「嘘つき陽葵(ひなた)」(全6回)
 です。それでは、



1、
 夏井陽葵(ひなた)、6歳。小学校1年生。最近、陽菜がよくしゃべるようになったのが、教室で陽葵の隣の席に座る、里山柚という子だ。
 陽葵は内気で、授業で先生に向って大きな声で返事をしたり、分からないところを先生に質問することなど皆無だったが、柚は明るい性格で、先生とも気軽に会話をかわしている。最初に陽葵に声をかけてくれたのも柚だった。
 やがて陽葵からも柚になら、しゃべりかけることもできるようになり、次第に会えば毎日、自然に会話をかわす仲になった。
 陽葵には、本人は気づいていないようだが、人と違った不思議な能力がある。それは陽葵が、柚や、先生、クラスの他の生徒、時には町を歩いている知らない人までも、人を見ていると、その傍ら、時によって上だったり、横だったり、重なっていたりもするだが、その人とは別の人が目に入ることだ。
 例えば、柚なら、大抵、大人の女の人が、柚の頭のすぐ上に見えていて、彼女はまるで柚を見守るように、じっと柚を眺めていることが多い。その女の人の顔立ちが柚に似ていたので、陽葵は勝手にその女性を、
柚ちゃんのお母さん
 と名付けていた。
 そして、その日。その日は、いつも陽葵より早く教室にいる柚が、遅れて入って来た。何も言わず、小走りに近づいて来た柚を見て、陽菜はびっくりした。陽葵が驚いたのは、柚ではない。柚の頭の上にいる「柚ちゃんのお母さん」が、目を真っ赤にして泣いていたのだ。
 陽葵は、思わず柚に声を掛けた。
「柚ちゃん、どうしたの?お母さんが泣いている」
 すると、その言葉を聞いて、柚は一瞬、動きを止め、目を見開いて言った。
「何?お母さんって」
 陽葵は唯の反応に驚いたが、言葉を続けた。
「だって、柚ちゃんのお母さんが、・・・泣いてる」
 陽葵は目の前に見える、「柚ちゃんのお母さん」の様子を確認しながら、そう言ったのだが、そこで柚は陽葵をこわばった表情で睨むと、
「嘘つき陽葵!」
 と叫び、そこで涙をいっぱい浮かべたかと思うと、すごい勢いで教室から走り去ってしまったのだ。
「柚ちゃん・・・」
 陽葵には何が何だか分からなかったが、自分の言葉が、柚をひどく傷つけてしまったことは分かった、そして、それを思うと、心の中が後悔でいっぱいになり、さらには息苦しくなり、やがて、その場に倒れ込んでしまい、ついには意識をなくしてしまった。



・留意点
 この物語、ここで、
柚ちゃん
 一回、学校に登校してますね。小説では、この後、柚ちゃんのお母さんが死んで、柚ちゃん、家に帰るのですが、・・・、そんな言ってみれば、危篤状態の母親がいながら、柚ちゃんは学校に現れたのでしょう。
 どこかの、
母親の状態が急変
 とか入れておく必要がありますね・・・。

×

非ログインユーザーとして返信する